Alexander Wang/rag & bone
Lacoste/Karen Walker
Rebecca Taylor/Nanette Lepore
Diesel Black Gold/Nicholas K
Derek Lam/Carolina Herrera
Thakoon/Osklen
Thom Browne/Jason Wu
Tadashi Shoji/Milly
Elizabeth and James/Candela
Steven Alan/ICB by Prabal Gurung
3.1 Phillip Lim/Boy by Band Of Outsiders
Anna Sui/Michael Kors
BCBG Max Azria/Tory Burch
Tracy Reese/Vivienne Tam
J. Crew/Kate Spade
Alice + Olivia/Cynthia Rowley
Victoria Beckham/Helmut Lang
Honor/Theysken's Theory
Diane von Furstenburg/Desigual
Rebecca Minkoff/Clover Canyon
Donna Karan/Herve Leger by Max Azria
Jill Stuart/Adeam
Tommy Hilfiger/DKNY
Richard Chai Love/Catherine Malandrino
2014年春夏NYファッションウイークが終了し、無事に帰国しました~。
今回のNYコレクション全体のムードは、リラックス&ピースフル。
リラクシングで飾らない、肩の力を抜いた着姿で、穏やかな気持ちが
表現されているかのよう。とはいえ、落ち着きすぎた風ではなく
若々しさやプレイフルな工夫が随所に。古き良きアメリカへの
ノスタルジーといった感じで米国のかつてのスタイルを懐かしんだり、
西海岸のビーチライフを取り入れたりと、全体にアメリカのよさを
再確認するような雰囲気が表現されていました。バカンスや
サマーホリデーでゆっくりくつろぎたい気分に誘われるような装いです。
13-14秋冬の新・装飾主義(マキシマリズム)のようなパンチは薄らぎ、
やや揺り戻しが起きたよう。でも、以前のミニマリズムに戻ったのではなく、
もっとフレンドリーで伸びやかなたたずまい。ガーデンパーティを連想させる
ボタニカル柄、フラワープリント、そして、トロピカル柄も浮上しています。
南カリフォルニア、ウエストコースト、海辺ライフから着想を
得たような着こなしや、ヒッピー、トライバル、そしてアフリカやインド、
中南米などの雰囲気も。また、人気が続くスポーツテイストもさらに浸透し、
アメリカンスポーツの代表格であるベースボールウエアやテニスルックから
インスパイアされたと見える提案も相次ぎました。
全体的にアメリカ回帰のムードが濃く、1940~60年代、70年代、
90年代をイメージソースにした作品が多く打ち出されていました。
全体のスタイリングは全体に5歳若返ったようなフレッシュ&キュートな
着こなしが目に留まりました。今すぐ着たくなるような、気取らない着姿。
モデルも無造作っぽいロングヘアが多く、イノセントな印象でした。
早速、次シーズン(2014年春夏ファッション)トレンドを予測し、
主なキーワードとともにご紹介します。
◆流れ落ちるフリュイドシルエット、エアリー、シャイニー
縦にしっとりゆらめくリラックス感あふれるシルエットのドレスや、
風に吹かれるようなエアリーなムードのスカートなどリラクシングな
アイテムががたくさん登場。スリーブレス、ホルター、ベアトップ、
シャツドレス、Tシャツドレス、チュニックドレス、ミニフレアスカート、
バミューダパンツなどのデザインが浮上。
ルーミー、スラウチ、リラクシングでウエアラブルな服が続々です。
透明感のあるシアー素材や光沢のある透け素材なども脚光を浴びそうです。
◆ボーイ・ミーツ・ガール、スポーティ(ベースボール、テニス)、プレッピー
フェミニン×マスキュリンも勢いが続きますが、より自然体に向い、
トーンも若返ります。ボーイ・ミーツ・ガール(若々しいロマンス)的な
着こなしがポイントです。リネンや麻、コットンなどのクリスプな風合いの
素材で仕立てたシャツやショートパンツ、スカートなどが若々しさを感じさせます。
アメリカンスポーツを象徴する襟と袖先がリブ編みのベースボールジャケットや、
テニスウエア、プレッピー風(クリケット)ニットなどがアイコン的存在になりそう。
◆腹見せ、背中見せ、ランジェリー
先シーズンからさらに広がったのが、ランジェリーの街着提案。
なかでも腹見せスタイルです。バンドートップス(チューブトップ)が
あちこちのブランドからお目見え。その手法は様々で、1枚で
そのまま着るほか、ジャケットなどのアウターとの重ね着や、
トランスペアレント素材を上に重ねたり、フィッシュネットから
透け通らせたりと、お腹ゾーンの見せ方のバリエーションも
一段と広がったので、着こなしの選択肢が増えそう。
トップス丈は短くなり、動いたときにチラリとお腹がのぞく演出も定着。
また、フロントは詰まってレディーライクに見えながら、バックスタイルは
大胆に露出していたり、背中に飾りやディテールが施されていたりする
「前後で別顔」の仕掛けも増えています。
◆レザー、パテント、ラバー、ビニール、ネオプレン、ストレッチ、グリッター、ファー
ジョーゼットやシフォン、モスリンなどの薄手で透ける素材が増えていますが、
それとは対極の夏のレザーやパテント素材がさらに広がる気配。
フェティッシュなムードを演出するにもうってつけで、夏にありがちな
さっぱりした着こなしに変化を見せてくれる注目マテリアルです。
スポーツテイストとなじませやすいこともあってか、ラバーやネオプレン、
ストレッチ、ビニール、グリッター素材を使ったアイテムもたくさん登場。
装いに軽やかさとアクティブ感を添えてくれます。
扱いやすい素材という点でも支持が集まりそうです。
シーズンフリーのマテリアルとしてはファーをカジュアルな素材と
ミックスして使用するところもちらほら見受けられました。
◆西海岸、アフリカ、インド、中南米
今回、急浮上したのが、南カリフォルニア、ウエストコースト、
ビーチライフを思わせるスタイル。グローバルに目を転じると、
ここ数シーズン続いていた中国やロシアへの目配りは影を潜め、
反対に浮上してきたのが、アフリカやインド、さらに中南米から
イメージを借りた装いです。陽気でチアフル、楽観的、
エキゾチックな新エスニックに関心が集まりそうです。
◆ヒッピー、ボヘミアン、ボーホーシック
サッと着やすいウエアラブルがキーワードになる2014春夏は、
自由奔放なヒッピー文化にも光が当たります。
カフタンやフリンジ、不揃いヘムライン、ハンドプリント、
パッチワークなど手仕事感を感じさせるような、それでいて、
力まない気取らないピースフルな装い。
「古き良きアメリカ」を懐かしんだスタイルとしてもはずせません。
◆ホワイト、イエロー、パステル、ネイビー、ピンク、サンドカラー、赤レンガ色
色目は多くのブランドが白を打ち出していました。そのほか、
アイボリーやパステルカラー、アース系カラーなども目に付きました。
新味があったのは、オレンジがかった赤レンガ色。
リゾートやバカンスの気分に誘うようなリラックスムードのカラーリングです。
◆90年代スポーツ・グランジをリュクスに
依然として根強い90年代リバイバルの流れ。ストリート発の
スポーツ系ファッションにも進化系が相次ぎます。
スポーツをエレガントにも、リュクスにも仕上げる上品なムードの
装いと言える「キレイめグランジ」は来春夏も勢いが続きそうです。
◆スリット入りスカート
スカートにスリットが増えました。タイトスカートの前スリットや
横スリットに加え、マキシ丈スカートにもスリット入りが登場。
ロマンティックなフレアスカートやプリーツスカートにもスリットが入ります。
動いたときや風が吹いた瞬間に裾が揺らめいて素足がのぞく
素敵な演出が人気を博しそうです。
会場を訪れたファッショニスタの着こなしでは、2012年9月にも増して
腹見せスタイルが大人気。テニスウエア風ブラトップも新鮮で
あちこちで見受けられました。上半身をコンパクトにして、
ボリューミーなスカートで合わせるフィット&フレアフォルムの現代版です。
レザースカートやレザーベストなどのレザー着用率も高かったです。
ベースボールジャケットやベースボールTシャツにタイトスカートや
フレアスカートを合わせ、ピンヒールで決めるコーデにも興味をそそられました。
ベースボールキャップもフェミニンなアイテムで合わせるのが気分です。
90年代グランジを思わせるチェック柄シャツやGジャン、ニット、
ライダースなどを腰に巻くスタイルもたくさん見受けられました。
2014年春夏NYコレクション・リポートを執筆しましたので、
こちらも合わせてご覧くださいませ
↓
カレン ウォーカー(Karen Walker)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/karenwalker/
デレク ラム(DEREK LAM)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/derek-lam/
マイケル コース(MICHAEL KORS)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/michael-kors/
アナ スイ(ANNA SUI)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/anna-sui/
ディーケーエヌワイ(DKNY)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/dkny/
トリー バーチ(TORY BURCH)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/tory-burch/
3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/31philliplim/
ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/donna-karan-new-york/
トム ブラウン(THOM BROWNE)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/thom-browne/
バンド オブ アウトサイダーズ(BAND OF OUTSIDERS)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/band-of-outsiders/
トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/tommy-hilfiger/
ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/victoriabeckham/
ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE von FURSTENBERG)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/diane-von-furstenberg/
タクーン(THAKOON)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/thakoon/
アレキサンダーワン(ALEXANDER WANG)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/alexanderwang/
ジェイソン ウー(JASON WU)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/jason-wu/
ラグ&ボーン(rag & bone)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/rag-bone/
タダシ ショージ(TADASHI SHOJI)
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/newyork/tadashi-shoji/
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