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2006年1月31日 (火)

(2005/8/19)セルジュ・ルタンス展

20年にわたって資生堂のイメージクリエーターを務めたセルジュ・ルタンス氏の展覧会「セルジュ・ルタンス(SEAGE LUTENS) 夢幻の旅の記録」が東京・銀座の「ハウス オブ シセイドウ(HOUSE OF SHISEIDO)」で9月18日まで開催されています。

 1階と2階にまたがって、これまでのルタンス氏の作品が展示されています。まるで灯りの足りない薄暗い屋敷に入って行くかのような演出に、一瞬足がすくみそうになりました。

 「レース」「赤と黒」「陰影」「手品師」「悪魔と奇跡」など、29のテーマに分類されていました。

 モデルのヘアメーク、メーキャップ、アクセサリーデザインなど、総合的にクリエーションをこなし、さらに写真も自ら撮影して、「ルタンス・ワールド」を完成させています。完璧主義と呼ぶにふさわしい、徹底した芸術表現がルタンス氏の持ち味です。暗闇の中を迷路のように歩いているうちに、ルタンス氏の世界観に次第に魅せられていく仕掛けです。

 切れ長の目と長い黒髪で、1970年代に「東洋の神秘」と呼ばれた、日本人スーパーモデルの草分け的存在、山口小夜子(やまぐち・さよこ)の写真もありました。

 被写体になったすべての女性に笑顔はありません。カメラ目線もなし。総じて無表情なのに、内なる感情が引き出されています。

 ピエロ(手品師)があちこちで見られたのも、内面と外見の裏腹さを伝えたいということかもしれません。化粧をすることはマスクや仮面をかぶるのと同だじということでしょうか。日本の能面にも通じるところがあると思いました。

 「雅(エレガンス)・死(デス)・美(ビューティー)」。この3要素が互いに背中合わせになっているような美しさを表現しようと試みていました。

 割れてしまった鏡を復元して、ひび割れのまま元通りにした作品が心に残りました。無数の破片が織りなす複雑な美しさです。「美」はもろく壊れやすい、しかし、もう一度別の形の美しさを構築できる、というメッセージが感じられました。

 入場無料でこのクオリティーの展覧会、必見です。2階のライブラリーやショップも使えます。

[関連サイト]
・「ハウス オブ シセイドウ(HOUSE OF SHISEIDO)」の公式サイト
http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/


[関連記事]
・(8/10 10:39) [news] 資生堂のイメージクリエーター展

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